誰もが持ってる弱い自分…
空手を習い始めて何か月かすると誰もが通る道があります。
それは 『稽古に行きたくない病』 です。
子供たちは 稽古の日になると緊張して 『お腹が痛い病』 にかかる子がいます。
空手をはじめてもう30年・・・
今までの先輩たちも 道場の入り口の前まで来て泣きじゃくったり お腹が痛くなったり・・・
そんな場面を数々見てきました。
先日も ある道場生が 『お腹痛い病』 に・・・
色帯になると 組手が始まります。
組手は大きい相手や強い相手ともやらないといけません。
一部の子供たちにとってはこれがすごく 『こわい』 し 『イヤ』 なんですね。
だから稽古で組手をやると 次の稽古日に 『稽古に行きたくない病』 にかかります。
でも安心してください。
これは先輩たちもみんな一度はかかってきました。
だって我々大人でも大きい相手や強い相手と戦うのは怖いですよね。
だから子供たちもその稽古から逃げようと必死にお父さんお母さんに訴えてきます。
ここからが親子の戦いです。
子供の言う通り稽古を休ますのか?
今回のその病が仮病だと見抜くのか?(笑)
先日も 『お腹痛い病』 にかかった子がいました。
『すみません。お腹が痛いよんですが…一応連れてきたんですけど大丈夫ですかね?』
とお母さん・・・
私は 『わかりました。様子を見ながらやりますんで安心してください。』といい
稽古をはじめようとすると
『後ろで見学していいですか?』と その道場生がいうから
『基本だけ頑張ってみるか?今日は組手はないから…』と告げると
『押忍』と元気のない返事…が帰ってきました…
でもこの日
その子は 基本はもちろん最後までしっかり稽古をやり遂げ 楽しそうに帰って行きました。
空手・・・は 弱い自分との闘いです。
弱い自分に勝つには 強い自分を育てるしかありません。
それをを育てるのが 日々の稽古 なんです。
極真愛媛
松本先生